家族旅行で高速道路を使ったり、出張で車を使ったりすることが多い方にとって必要不可欠なのが「ETCカード」です。
いつも混雑しているイメージの高速道路の料金所で、次のようなことを思ったことは一度や二度ではないはず。
「高速道路で、いちいち小銭を準備したりするって、なんだかめんどくさいなあ〜。」
ETCカードは基本的にクレジットカードでしか発行できません。
節約に便利なデビットカードでは、「北國銀行Visaデビットカード」でしかETCカードを利用できないんです。

しかし、北國銀行Visaデビットカードは、実質クレジットカードと変わらない仕組みになっています。
ですから、クレジットカードが嫌いな人(作っていない人・作りたくない人)やクレジットカードを作れない人にとっては、ETCカードの発行は夢のまた夢というのが現実なんですよ。


おねーちゃーん、ユキにもデビットカードのお話聞かせて〜。

来年からの一人暮らしに向けて、デビットカードを持ちたいらしく、今はわたしがデビットカードについて教えているんです。
じゃあ、今日はユキも一緒にデビットカードとETCについてお勉強していきましょうね^ ^

「時は金なり」ETCカードを使って高速道路の料金所でロスした時間を取り戻しましょう!
ETCカードが発行できるデビットカードはない!
最初に結論を言ってしまいますが、ETCカードをデビットカードで発行することは出来ません。
なぜETCカードがデビットカードで発行できないかというと、ETCの支払い方式が関係しています。
デビットカードは、口座から直接支払う「先払い方式」です。
一方で、クレジットカードは一旦クレジットカード会社が全額を立て替えた上で、月々決まった金額が引き落とされる「後払い方式」なんです。
ETCの決済システムは、クレジットカードと同じ後払いシステムを使っています。
クレジットカードでETCカードを発行して利用した場合、高速道路の料金決済が行なわれるのは、ETCレーンを通過した時点ではなく、「ETCシステムの締日」に一括して決済されます。
クレジットカードであれば、口座内に残高が無くてもクレジットカード会社が立て替え払いをしてくれるため、支払いができないという事はありませんよ♪

ただ、デビットカードの場合、締日のタイミングで口座残高が無ければ支払いをすることができないんです。
日本は世界でも有数の車社会です。
高速道路の利用者数も多く、全員デビットカードでETCが作れてしまうと何万人もの人が支払い不能になってしまった場合、ETCシステムはカンタンに破綻してしまいますよね・・・(;ω;)
そのため、デビットカードではETCカードを発行できないというわけなんです。
北國銀行VISAデビットも支払いはクレジットカードと同じ
冒頭でお伝えした北國銀行Visaデビットカードは、元々のデビットカードに紐付けされたETCカードを別途発行するというものです。

北國銀行Visaデビットカードは、クレジットカード同様にETCシステムの締日に料金が請求されます。
ただ、もし万が一、口座残高不足によって高速料金の引き落としが出来ないことが続いた場合、取引停止になってしまいます・・・(涙)

また、北國銀行Visaデビットカードを作れる人も限られているのが現状です。
北國銀行の営業地域である北陸三県以外の人がデビットカードを作る場合、その理由を聞かれます。
もし北國銀行の審査に落ちた場合には、ETCカードはおろか、デビットカードも作ることが出来ません。

北國銀行は、かなりリスクが高く、カードを手に入れるための手続きも面倒なため、北陸三県以外の人は、デビットカードによるETCカードの発行はあまりオススメできません。
ETCを使いたいなら、クレジットカードを手に入れよう
ETCカードには「割引率」という金銭的も大きなメリットがあります。
割引率は以下に一覧表にしましたので参考にしてください。
現金 | ETCカード | |
平日朝夕割引 | 割引なし | 【マイレージサービス加入者限定】 平日朝6時~9時 平日夕方17時~20時 地方部 月間高速利用回数に応じて割引(最高で50%) |
深夜割引 | 全ての車種 毎日深夜0時~4時 30%割引 |
全ての車種 毎日深夜0時~4時 30%割引 |
休日割引 | 普通車、軽自動車(二輪車)等限定 土日祝日終日 地方部 30%割引 |
普通車、軽自動車(二輪車)等限定 土日祝日終日 地方部 30%割引 |
平日の朝夕割引やマイレージポイントなど、お得な割引や特典が手に入るのは、ETCカードを利用して高速道路を通行した場合のみです。
クレジットカードを作りたくない方でも、この割引率を見れば考えが変わるかもしれませんね(^ ^)
クレジットカードを作りたくない方にオススメしたい「ETCカード用のクレジットカードを選ぶポイント」は次の2つです。
- 年会費無料
- ポイント特典が優秀であるか
その強みを生かすには、持っているだけで費用が発生しない、「年会費無料」のクレジットカードを作る必要があるんです!

また、年会費無料に加えて重視したいのは、クレジットカードを利用した際に発生する「ポイントサービス」。
つまり、楽天ポイントやT-ポイントなど、現金と同じように色々な施設で利用できるポイントを、高速道路の利用でGETするという方法ですね(^ ^)
そのためには、ポイント特典で優遇されているクレジットカードを選ぶ必要があります。
ETCカードを発行して、スムーズに高速道路の料金所を通過し、さらにポイントなどの「コスパ」の部分でもメリットがあるのは、「年会費無料かつポイントサービスで優遇されているクレジットカード」ということになりますね( ^∀^)
クレジットカードが嫌なら「ETCパーソナルカード」を手に入れよう
これだけクレジットカードの魅力をお伝えしてもまだ「クレジットカードを作りたくない・・」という場合は、「ETCパーソナルカード」がオススメです。
ここではETCパーソナルカードについてくわしく解説していきますね。
「ETCパーソナルカード」の入手方法について
ETCパーソナルカードを発行する為には、高速道路を運営している「NEXCO(ネクスコ)」や、「首都高速道路株式会社」に申し込む必要があります。

画像引用:https://www.etc-navi.net/archives2/5602.php
ETCパーソナルカードは、利用者の申告額(1ヵ月に高速道路を利用する見込み額)×4倍のデポジット金を預けることで発行できます。
また、デポジット金に加えて年会費1,234円を支払う必要があります。

びっくり!
車好きな友達に教えようっと♪
「ETCパーソナルカード」の決済システム
ETCカードと同じように、ETCパーソナルカードの決済システムは、ETCシステムの締日に銀行口座から引き落としされます。
1ヶ月分の利用金額が集計され、設定した引き落とし日に銀行口座から利用料金が支払われる仕組みですね(^ ^)
ちなみに、口座引き落としされた翌月に領収書が発行されます。
ETCパーソナルカードのデポジット金の考え方
多くの方が勘違いしているのが、デポジット金の考え方です。
デポジット金はあくまでも「保証金」です。

デポジットっていう言葉初めて聞いた♪
いろいろ勉強になるね〜。
口座にお金が無くてもデポジット金が残っているから大丈夫というわけではないんです。
また、デポジット金から高速道路の料金引き落としは出来ません。
また未決済時の金額がデポジット金の70%を超えると、増額分のデポジット金が自動で引き落としされる仕組みになっています。
この増額デポジット金の引き落としは、ETCパーソナルカードのデポジット金が20,000円の会員のみ有効で、20,000円以外のデポジット金を預けている人は、銀行振込にてデポジット金の増額をする必要があります。
では、どうしてデポジット金を増額する必要があるのでしょうか?
以下ではETCパーソナルカードとデポジット金の関係について解説しますね(^ ^)
「ETCパーソナルカード」の注意点
カンタンに発行できるETCパーソナルカードですが、注意しなければならない点もあります。
それは、自己申告の利用見込み額に応じて預けてあるデポジット金の80%を、1ヵ月の利用金額で超えてしまった場合、「自動でETCパーソナルカードが使えなくなってしまう」という点です。
例えば、1ヵ月5,000円しか利用しない人が、20,000円のデポジット金でETCパーソナルカードを発行したとしましょう。
ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇を利用し、高速道路を使って旅行して、16,000円を超える距離を走行しました。
ETCレーンに並んだものの、デポジット金の80%を既にオーバーしているので、ETCレーンのバーが開かない(=ETCパーソナルカードが使えない)という状態になってしまいます。
このような状態にならないために、ETCカードと高速道路を使って旅行を計画する場合は、高速道路の利用料金だけでなく、ETCパーソナルカードのデポジット金も用意しておく必要がある事を覚えておきましょうね(^ ^)
「ETCパーソナルカード」のメリット
ETCパーソナルカードは運用方法さえ守れば、ETCカードのメリットである割引特典を受けられます。
またそれ以外にも、ETCマイレージサービスでポイント還元を受けることもできます(^ ^)
マイレージポイントの特典は以下の項目を確認してください。
使用金額10円で1ポイント付与
マイレージポイント利用可能道路にてポイントを利用して高速道路料金を支払える
- 1000ポイント=500円分
- 3000ポイント=2500円分
- 5000ポイント=5000円分
(ポイント数に応じて、ポイントの交換率が変動)
この特典をうまく使うコツは、等価交換となる5000ポイントまで貯める事です。
000ポイント~3000ポイントではせっかくの割引ポイントを損する事にもなってしまいます。

「ETCパーソナルカード」のデメリット
ETCパーソナルカードは、親カードとなるクレジットカードを利用しない代わりに、厳しいデポジット金の規約があります。
例えば、デポジット金は最低でも20,000円が必要となります。

デポジット金はETCパーソナルカードを廃止すると返金されるため、実質的な負担にはなりません。
ただ、長期間ETCパーソナルカードを使って高速道路を利用するという方にとっては、少々大きい金額であることも事実です。
また、デポジット金は最低金額の20,000円分を入れておけばいいというものでもありません。
規約では平均利用金額の4ヶ月分と定められており、毎月の利用金額に応じてデポジット金を増額する必要がある事も覚えておきましょうね(^ ^)
デポジット増額のタイミングは、ETCパーソナルカードを発行している会社からデポジット増額通知が届きます。
通知が来ても増額を行なわない場合には、利用を強制的に停止させられてしまうため、ETCパーソナルカードのデポジット金の扱いには注意が必要です。
他のデメリットでは、年会費があります。
1,234円とあまり高額な年会費ではありませんが、ETCパーソナルカードの機能はETCだけにしか有効でないので、少しコスパが低いです。
クレジットカードからのETCカードであれば、年会費無料や年会費割引などの特典があります。

「クレジットカードの家族カード」でETCカードを発行する
自分はクレジットカードを持っていないけど、家族がクレジットカードを持っているという場合もありますよね?
この場合には、クレジットカード会社が発行している「家族カード」を使ってETCカードを作ることができます♪
ただし、家族カードを扱っているクレジットカード会社はかなり少ないことがデメリットです。
有名どころのカード会社だと、「イオンカード」や、「楽天カード」、「OricoカードTHE POINT」くらいしか家族カードの取り扱いがありません。
もし家族が家族カードを発行できるブランドのカードを持っていれば、ETCカードの申し込みができるので、家族の許可を得た上でETCカードの申し込みを検討してみてはいかがでしょうか?(^ ^)
法人専用クレジット機能無しのETCカードを使う
また、法人専用のクレジット機能なしのETCカードも存在します。
例えば、自営業者か法人だけが発行できる「法人ETCカード」や、「ETCコーポレートカード」などです。
このETCカードは個人事業主の方や、新しく起業したでも発行しやすいカードとして知られています。
もちろん、カードの発行手数料や取り扱い手数料はかかってしまいますが。
先ほど挙げた各種割引に対応している他、クレジット機能が無いため、経費の計算をよりカンタンにすることができますよ♪
また高速道路の利用料金を経費として、確定申告のときに含めることもできちゃいます。

ETCカードも発行できる上、確定申告でも経費計上ができる一石二鳥のカードということになりますね♪
まとめ【ETCカードが発行できるデビットカードは無いが他の方法はある】
ここでは、ETCカードとデビットカードの関連性についてお伝えしました。
参考になりましたでしょうか?(^ ^)
現在では、ETCカードを発行できるデビットカードはありません。
唯一、北國銀行VisaデビットカードはETCカードを発行することができます。
ただ、即時決済ではなくクレジットカードと同じように後払いな上、万が一銀行口座にお金が無いとカード自体の利用も停止されてしまう危険性があります。
ですから、北國銀行VisaデビットカードでETCカードを発行するのはオススメしません。
また、北陸三県以外の人がETC目的でカードを作ろうとした場合、カードの発行を断られてしまうケースもある事を覚えておきましょうね(^ ^)

クレジットカードでETCカードを発行するのが一番ですが、コスパを考えて年会費無料やポイント還元特典があるクレジットカードを選ぶ必要があります。
クレジットカードをどうしても作りたくないという人には「ETCパーソナルカード」をおすすめします。
他には、クレジットカードの「家族カード」を使う方法や、法人専用のETCカードの発行などの方法があります。
それぞれ自分の高速道路の利用頻度に応じたカード発行をすることこそが、一番大切ですよ♪
デビットカード愛用歴5年、このサイトを運営している桜井エミです♪
ETCカードをデビットカードで発行できないとなれば、他の方法でカードを発行するしかないんです。
ここでは、クレジットカードが作れない・作りたくない人でもETCカードを発行するための方法について紹介していきますね(^ ^)